www.youtube.com 本動画では、基本情報技術者試験 科目B サンプル問題 問8を題材に、優先度付きキューの動作を実行順に追いながら解説します。優先度付きキューは、単なる先入れ先出しのキューとは異なり、要素ごとに設定された優先度に基づいて取り出し順が決まるデータ構造です。本問では、優先度は1・2・3の整数で表され、数値が小さいほど優先度が高いという仕様が与えられています。さらに、同じ優先度の要素が複数存在する場合には、先に追加された要素から順に取り出されるというルールが適用されます。 プログラム中では、enqueue と dequeue が交互に実行されるため、その都度キューの内部状態を正確に把握することが求められます。同じ名前の要素が再び追加される場面もありますが、要素名が同じであっても、追加されたタイミングが異なれば別の要素として扱われる点が重要です。処理を一つずつ追っていくと、最後にキューに残った要素は、優先度1のA、優先度2のC、優先度3のDが2つとなり、取り出し順はA、C、D、Dとなります。この順序と一致する解答群はエであり、これが問8の正解です。 この問題は、優先度付きキューの基本仕様を正しく理解し、優先度と追加順の両方を意識しながらトレースできるかどうかを確認する良問です。科目Bでは、データ構造の知識そのものよりも、仕様に従って処理の流れを正確に追えるかが重視されます。本動画を通じて、優先度付きキューの考え方とトレースのポイントを整理し、本試験でも同種の問題に落ち着いて対応できるようにしてください。