こんにちは、皆さん!システムエンジニアとして日々働いている私ですが、今日は特別に、アジャイル開発に欠かせない「アジャイルモデリング」「インセプションデッキ」「プランニングポーカー」「ユーザーストーリマッピング」の違いについて、わかりやすくお話ししていきたいと思います。応用情報技術者試験にも登場するテーマですので、これから試験を受ける方、そしてアジャイル開発に興味がある方も、ぜひ読んでみてくださいね!
アジャイルモデリングとは?
アジャイルモデリングとは、システムの設計や仕様を「シンプルで」「チームで共有しやすい」形にまとめる手法です。アジャイル開発では、計画を立ててから長い時間をかけて開発するのではなく、短期間で成果を出しながら改善していくことが大切です。その中で、システムの構造や仕様をモデリングして、チーム全体で理解を深めるのがアジャイルモデリングです。
アジャイルモデリングのサンプルコード
実際にシステムを設計するとき、簡単なクラス図を使うことが多いです。以下は、JavaScriptでオブジェクト指向のクラス設計をシンプルに表現した例です。
class User { constructor(name, age) { this.name = name; this.age = age; } greet() { return `こんにちは、私は${this.name}です。${this.age}歳です。`; } } const user = new User('太郎', 18); console.log(user.greet());
実行結果:
こんにちは、私は太郎です。18歳です。
このように、クラス図やオブジェクトモデルをシンプルに描くことで、システム全体の構造を共有しやすくします。アジャイルモデリングでは、シンプルさを大切にしながら、必要な部分だけをモデリングしていくのがポイントです。
インセプションデッキとは?
インセプションデッキは、プロジェクトの初期段階で「プロジェクトの目的」「成功の条件」「リスク」などをチーム全体で共有するための資料です。簡単に言えば、「プロジェクトが成功するためには何が必要か?」を皆で考えるためのガイドラインです。
インセプションデッキを作ることで、チーム全体がプロジェクトのゴールや重要なポイントを共有できるので、プロジェクトがスムーズに進むようになります。
インセプションデッキのサンプル項目
インセプションデッキでよく使われる質問をいくつか紹介します。
- なぜこのプロジェクトをするのか?
- 成功の定義は何か?
- プロジェクトのスコープは?
- 誰が関わるのか?
- どうやって始めるのか?
例えば、「なぜこのプロジェクトをするのか?」については、以下のようにコードで簡単に表現してみましょう。
const projectReason = "新しい学習プラットフォームを開発し、学生の学習をサポートするため。"; console.log(projectReason);
実行結果:
新しい学習プラットフォームを開発し、学生の学習をサポートするため。
このように、インセプションデッキを作成すると、チーム全員が「何のためにこのプロジェクトをやっているのか?」を共有しやすくなります。
プランニングポーカーとは?
プランニングポーカーは、アジャイル開発でタスクの見積もりをするための手法です。チームメンバーがカードを使って、各タスクの難易度や作業量を予想し、そのカードを一斉に公開します。それによって、各メンバーの意見の違いを議論し、最終的な見積もりを決めるのが目的です。
これにより、チーム全員の意見を尊重しながら、タスクの難易度を正確に見積もることができます。
プランニングポーカーのサンプルコード
以下は、JavaScriptで簡単にプランニングポーカーのカードを選ぶ例です。
const cards = [1, 2, 3, 5, 8, 13, 21]; const chosenCard = cards[Math.floor(Math.random() * cards.length)]; console.log(`選んだカード: ${chosenCard}`);
実行結果:
選んだカード: 5
このコードでは、プランニングポーカーのカードをランダムで選んで表示しています。実際のプランニングポーカーでは、チームメンバー全員がカードを選び、その理由を話し合うことで、見積もりの精度を高めます。
ユーザーストーリマッピングとは?
最後に「ユーザーストーリマッピング」についてです。ユーザーストーリマッピングは、ユーザーがアプリやシステムを使う流れを可視化し、その中で必要な機能やタスクを整理する手法です。
例えば、ユーザーが「アカウント登録をする」という流れを考えたときに、そのステップを「フォーム入力」「確認画面」「登録完了」と分けて、それぞれに必要な機能をリストアップしていきます。
ユーザーストーリマッピングのサンプルコード
以下は、ユーザーストーリマッピングをシンプルに表現したJavaScriptの例です。
const userStories = [ { step: 'フォーム入力', task: '名前とメールアドレスを入力する' }, { step: '確認画面', task: '入力内容を確認する' }, { step: '登録完了', task: '登録が完了しましたと表示する' } ]; userStories.forEach((story) => { console.log(`${story.step}: ${story.task}`); });
実行結果:
フォーム入力: 名前とメールアドレスを入力する 確認画面: 入力内容を確認する 登録完了: 登録が完了しましたと表示する
このコードでは、ユーザーがアカウント登録を行う際の流れを、各ステップごとに表示しています。ユーザーストーリマッピングを使うことで、ユーザーの視点からどのような機能が必要かを整理することができます。
おわりに
というわけで、応用情報技術者試験 問49の答えは、インセプションデッキですね!