Power AutomateでSharePointの添付ファイルをREST APIでアップロードする方法
Power Automateは、Microsoft Power Platformの一部であり、ビジネス プロセスの自動化を行うためのサービスです。SharePointとの統合が強力であり、SharePointリストやライブラリの操作を簡単に行うことができます。しかし、添付ファイルのアップロードに関しては、標準のアクションでは制限がある場合があります。そのため、REST APIを使用してファイルをアップロードする方法が必要になることがあります。
1. SharePointのREST APIを使用してファイルをアップロードする方法
SharePointのREST APIを使用することで、ファイルのアップロードや操作が可能です。Power Automateでは、HTTPリクエストを送信するアクションを使用してREST APIを呼び出すことができます。
以下は、Power AutomateでSharePointのREST APIを使用して添付ファイルをアップロードする手順です。
2. Power Automateでの手順
HTTPリクエストを送信するアクションの追加: Power Automateのフローに新しいアクションを追加し、「HTTP」または「HTTPリクエスト」を検索して選択します。
HTTPリクエストの構成: HTTPリクエストの構成画面で、以下の情報を入力します。
- メソッド: POST
- URI: SharePointのREST APIのエンドポイント。例えば、
https://yourdomain.sharepoint.com/sites/yoursite/_api/web/lists/getbytitle('YourList')/items(itemid)/AttachmentFiles/add(FileName='yourfilename')
ヘッダーの追加: 必要に応じて、認証情報やその他のヘッダーを追加します。例えば、AuthorizationヘッダーにBearerトークンを含めることで認証を行います。
ペイロードの設定: HTTPリクエストのボディにファイルのコンテンツを含めます。これには、ファイルのバイナリデータをBase64エンコードして含めることが一般的です。
3. 実装例
以下は、Power Automateでの実装例です。この例では、SharePointの特定のリストアイテムに添付ファイルをアップロードする場合を想定しています。
{ "method": "POST", "uri": "https://yourdomain.sharepoint.com/sites/yoursite/_api/web/lists/getbytitle('YourList')/items(itemid)/AttachmentFiles/add(FileName='yourfilename')", "headers": { "Authorization": "Bearer your_access_token", "Accept": "application/json;odata=verbose", "Content-Type": "application/json;odata=verbose" }, "body": { "content": "base64_encoded_file_content" } }
4. 注意点
- SharePointのREST APIを呼び出すためには、アクセストークンが必要です。適切な認証情報を使用してアクセストークンを取得し、リクエストに含める必要があります。
- ファイルのコンテンツはBase64エンコードする必要があります。
- URIには、対象のリストやライブラリ、アイテムの特定のIDなど、正確なパスを指定する必要があります。
以上が、Power Automateを使用してSharePointの添付ファイルをREST API経由でアップロードする方法です。この手順に従うことで、添付ファイルのアップロードを効果的に行うことができます。