情報処理技術者試験解説チャンネル

応用情報技術者試験をはじめとする情報処理技術者試験の午後問題では、「過去10年分を確実に理解しているか」が合格ラインを左右するといわれています。当チャンネルでは、その10年分の午後問題を要点だけに絞り、約10分のコンパクトな解説としてまとめました。限られた時間でも効率よく学習を進められる構成です。

R言語でParquetファイルを活用する方法

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はじめに

Parquetは大規模なデータセットの格納に適した効率的なファイル形式であり、R言語でも簡単に扱うことができます。この記事では、R言語を使用してParquetファイルを連携し、データの読み書きや処理方法について詳しく解説します。

Parquetファイルの基本

Parquetファイルは、列指向のデータ格納形式であり、大規模なデータセットの処理に適しています。以下はParquetファイルの基本的な特徴です。

  • 列指向: 列ごとにデータを格納し、特定の列のみを選択するクエリが高速に処理される。
  • スキーマ: スキーマが明示的に定義され、異なるデータ型を含むことができる。
  • 圧縮: データは列ごとに圧縮され、ストレージ効率が向上する。

R言語でParquetファイルを操作する

1. 必要なライブラリのインストール

R言語でParquetファイルを操作するためには、arrowパッケージを使用します。以下のようにしてインストールできます。

install.packages("arrow")

2. Parquetファイルの読み込みと書き込み

Parquetファイルを読み込み、データを表示するサンプルコードです。

# 必要なライブラリの読み込み
library(arrow)

# データフレームの作成
data <- data.frame(
  Name = c("Alice", "Bob", "Charlie"),
  Age = c(25, 30, 35),
  Salary = c(50000, 60000, 75000)
)

# Parquetファイルへの書き込み
write_parquet(data, "example.parquet")

# Parquetファイルの読み込み
loaded_data <- read_parquet("example.parquet")

# 読み込んだデータの表示
print(loaded_data)

3. Parquetファイルの処理とクエリ

R言語でParquetファイルに格納されたデータを効果的に処理する方法として、dplyrパッケージを使用します。

# 年齢が30歳以上の行の抽出
filtered_data <- loaded_data %>%
  filter(Age >= 30)

# 結果の表示
print(filtered_data)

4. Parquetファイルのスキーマの確認

Parquetファイルにはスキーマが含まれています。これを確認するには以下のようにします。

# Parquetファイルのスキーマの表示
print(schema(loaded_data))

結言

この記事では、R言語を使用してParquetファイルを操作する方法について紹介しました。Parquetファイルはデータの高速な読み書きや圧縮効率の高さから、大規模なデータセットを効果的に扱うための重要なフォーマットです。arrowパッケージやdplyrパッケージを活用することで、R言語でも簡単にParquetファイルを操作できます。あなたのプロジェクトやデータの特性に応じて、これらの手法を活用してください。