Pythonにおいて、divmod()
関数は2つの数値を受け取り、商と余りを同時に計算する組み込み関数です。この記事では、divmod()
関数の基本的な使い方から具体的なコード例を交えて詳しく解説します。
divmod()
関数の基本構文
divmod()
関数は以下のような基本的な構文を持っています。
divmod(x, y)
x
: 除算される数。y
: 除数。
この関数は (x // y, x % y)
と同等の結果を返します。つまり、商と余りをタプルでまとめて返します。
divmod()
の使用例
1. 整数同士の計算
# 整数同士の計算 result = divmod(15, 4) print(result) # (3, 3)
この例では、15を4で割った商が3で余りが3であるため、(3, 3)
というタプルが返されます。
2. 浮動小数点数同士の計算
# 浮動小数点数同士の計算 result_float = divmod(17.5, 3.5) print(result_float) # (5.0, 0.0)
こちらも同様に、17.5を3.5で割った商が5で余りが0であるため、(5.0, 0.0)
というタプルが返されます。
3. 複素数の計算
# 複素数同士の計算 result_complex = divmod(10 + 3j, 2 + 1j) print(result_complex) # ((4+0j), (2+1j))
divmod()
関数は複素数にも適用できます。この例では、複素数 (10 + 3j)
を (2 + 1j)
で割った結果が ((4+0j), (2+1j))
というタプルで返されます。
注意点とまとめ
divmod()
関数は商と余りを同時に計算する際に便利な関数です。この関数を使うことで、2つの演算を1度の計算で行うことができます。
これで、divmod()
関数の基本的な使い方について理解できたかと思います。何か質問があればお気軽にどうぞ!