令和5年度春期ネットワークスペシャリスト試験午後Ⅱ問1を題材に、マルチクラウド環境でのネットワーク可用性向上について解説します。ここで学習すべき主なキーワードは、マルチホーム接続において動的な経路制御を行うBGP、ルータを冗長化して可用性を高めるVRRP、およびプロキシサーバの負荷分散などに用いられるDNSラウンドロビンです。実務に直結するネットワーク構成の考慮点を学びましょう。 BGPは異なるAS間で経路情報を交換するプロトコルであり、通信の冗長性を確保するマルチホーム接続の構築に利用されます。VRRPは複数のルータを仮想的な1台のルータとして機能させ、障害発生時に転送処理を引き継ぐことで通信断を防ぎます。DNSラウンドロビンは1つのドメイン名に対して複数のIPアドレスを返し、アクセスを分散させます。これらを組み合わせ堅牢な環境を作ります。